2014年01月10日

船戸与一氏の世界 ~カンボジア~

今年のお正月休みの愛読書。
船戸与一氏の「夢は荒れ地を」です。

舞台は、2001年のカンボジア。 私にとって、昨年のお正月に訪れた国です。

カンボジアの人身売買ビジネス・そこに群がる利権や腐敗、
歴史がもたらした世情の現実などが、
生命力溢れる登場人物によって、描かれています。  

主人公は、PKOでカンボジアに派遣され、
そのまま行方不明になった元自衛隊員。

そして、元クメールルージュの戦士であり、
現在辺境の地の村長である
クメール人男性。

カンボジアの識字率向上のために、
政府組織の力は一切借りず、
日夜奔走する日本人男性。


この3人がお互いの人間性に惹かれあい、夢に共感し、
様々な矛盾と戦いながら、
カンボジアの未来のために、命をはった計画に挑みます。


さすがの船戸ワールド。 ハード&ワイルドで
「男の生き様感」炸裂!

小説といえど、でたらめでない
と確信できる、リアルな筋書き。


780ページにわたる大作で、読破に1週間かかりましたが、
感動しました。

かっこよすぎる世界で、登場人物に
惚れました。

特に、クメール人村長の彼のセリフは、1つ1つ重厚で
心を打ちました。

カンボジアの未来を賭け、
リスクのある選択に、村の未来を託します。

「危険が伴う」と憂慮する村人を
こんなセリフで、さとします。

「組織は、現状維持に拘り守りに入ると、
 逆に存続が難しくなる。 村の存続のためには、変化が必要だ」
 
 

 カンボジアを旅行した印象は、とにかく「人がよさそう」・・・

お隣のタイやベトナムから、経済的に大きく引き離されてるのも
人が良すぎるから? っと 思ってしまうほど、
みんな優しく、ほんわかしてました。


観光の滞在ではわからない
もっと深いところの闇や現実を、
心に刷り込んでくれた1冊でした。



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Posted by あんしん合同会計事務所 at 16:49│Comments(0)アジア
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